2023年MFJ全日本ロードレース最終戦 第55回 MFJグランプリ 鈴鹿10月14日(土)・15日(日)開催オートポリスで開幕4連勝を決めたNo.1尾野選手3連覇へあと5ポイント。尾野選手がカウントダウン 尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)が今年も絶好調なシーズンを送ってきた。スポーツランドSUGOでは新鋭・池上聖竜選手(TN45 with MotoUP Racing)にポールポジションを奪われたが、それ以外の大会ではすべてポールポジションを獲得。そして開幕戦モビリティリゾートもてぎからオートポリスまで無傷の4連勝で、ポイントランキングで圧倒的な地位を築いていた。 しかし、前戦・岡山国際では、後続を引き離してトップを独走中に転倒、リタイア。まさかの出来事でノーポイントに終わったが、それまでに積み重ねたシリーズポイント100により、チャンピオン獲得に向けて絶対有利な状態で最終戦MFJグランプリ 鈴鹿を迎える。 その岡山国際で初優勝を挙げたのが若松怜選手(JAPAN POST HondaDream TP)で、シリーズポイントを77としてランキング2位。同じく2位の彌榮郡選手(MARUMAE with Club PARIS)が73ポイントでランキング3位。そしてこの2人が尾野選手を逆転してチャンピオンを獲得できる可能性を残すが、今大会では通常ポイントにボーナス3ポイントが加算されることから、尾野選手は14位(5ポイント)でチェッカーを受ければ3連覇達成となる。スポーツランドSUGOでポールポジションを獲り、レースでも2位に入った池上選手(左)岡山国際で見せた17歳トリオに注目17歳トリオのNo.7若松選手、No.4彌榮選手、No.17上江洲選手。No.50は池上選手 こうしたことから、尾野選手のV3はカウントダウンとも言えるが、岡山国際で表彰台に立った17歳トリオ、若松選手、彌榮選手、そして3位の上江洲葵要選手(P.MU 7C GALESPEED)に注目が集まる。若いライダーは、ほんの少しのきっかけと、レースでの好結果によって想定を超える急成長を見せることがあるからだ。 満面の笑みで初優勝を噛み締めた若松選手。対して彌榮選手は険しい表情を崩さなかったが、それもそのはず、2戦連続で、チェッカー直前で逆転されて優勝を逃していたからであり、好対照の2人だった。それだけに彌榮選手がここ鈴鹿サーキットでどのような戦いを見せるかが大いに注目されるところ。そして上江洲選手が口にした世代交代が実現するかは今大会の結果と内容次第といえる。 その上江洲選手は、MFJグランプリ 鈴鹿を前にランキング6位。ランキング4位の高杉奈緒子選手(TEAM NAOKO KTM)以下、ランキング5位の木内尚汰選手(Team Plusone)、ランキング7位の森俊也選手(Team Plusone)など、シリーズポイント40から20には多くのライダーがポイント僅差でひしめいており、ランキング10位までのライダーがつけることができる栄光の赤ゼッケンを巡っての戦いとなる。 また、各大会で抜群のセンスを見せる池上選手も参戦する。1周の距離が長く、特徴あるコーナーで構成される鈴鹿サーキットでどのようなパフォーマンを発揮するか、目が離せない。 注目の決勝レースは、10月15日(日)10時35分から、13周で争われる。» タイムスケジュール» エントリーリストPDF(10月1日時点)» Rd.8 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿 関連記事一覧公式サイト» 公式サイト(鈴鹿サーキット)» チケット情報(鈴鹿サーキット)» イベント情報(鈴鹿サーキット)シリーズポイントランキング2023年シリーズポイントランキング