前日のウエットコンディションから一変、6月25日(日)にスポーツランドSUGOで行われたFIM アジアロードレース選手権シリーズ第3戦のレース2は各クラスともに好天に恵まれた。最高峰のASB1000クラスではレイターバーガー選手が独走で優勝。チェッカー寸前まで激しいバトルとなったSS600ではイダム・パウィ選手が阿部選手を逆転して優勝。AP250クラスでは井吉選手が2位表彰台に立った。ASB1000クラスRace2レイターバーガー選手が2位に約17秒の大差で優勝。埜口選手、國峰選手は転倒 18周のレースはマーカス・レイターバーガー選手のホールショットで始まり、埜口遥希選手、國峰啄磨選手が続く。そしてこの3台がレース序盤で後続を引き離してトップグループを形成する。 その後、トップのレイターバーガー選手が徐々に埜口選手と國峰選手を引き離しにかかる。埜口選手と國峰選手は激しい2位争いを展開。しかし、埜口選手はレース中盤の1コーナーで単独転倒してしまう。これで単独2番手となった國峰選手だが、残り4周となった3コーナーで転倒して戦列を離れる。この段階ですでに独走体制を築いていたレイターバーガー選手は、終わってみれば後続に約17.8秒の大差で優勝を遂げた。 國峰選手の転倒後、2番手はアンディ・ファリド・イズディハール選手、ザクワン・ザイディ選手、荒川晃大選手によって争われ、結果、ファリド・イズディハール選手が2位、ザイディ選手が3位、荒川選手は4位となった。優勝のレイターバーガー選手(中央)、2位のファリド・イズディハール選手(左)、3位のザイディ選手SS600クラス#51阿部選手、後方がイダム・パウイ選手、#32ヘルミ・アズマン選手Race20.013秒差でイダム・パウイ選手が阿部選手を逆転して優勝 15周で争われるレースの序盤、南本宗一郎選手が首位に立ち、8台に膨れ上がったトップグルーブを牽引する。その後、阿部恵斗選手がトップに立つと、10周目頃からトップは阿部選手、ヘルミ・アズマン選手、カイルール・イダム・パウイ選手の3人に絞られる。 レース終盤、トップの阿部選手にイダム・パウイ選手が猛アタックし、阿部選手もブロックラインで対抗。そして最終ラップのシケインをトップで立ち上がった阿部選手だったが、10%上り勾配でイダム・パウイ選手が阿部選手に迫ると、ゴールラインを通過した時に2人はほぼ同時。結果、0.013秒差でイダム・パウイ選手が優勝。阿部選手は2位、ヘルミ・アズマン選手は阿部選手に0.3秒差で3位となった。優勝のイダム・パウイ選手(中央)、2位の阿部選手(左)、3位のヘルミ・アズマン選手AP250で2位となった井吉亜衣稀選手(左)。優勝はフィルダース選手(中央)、3位はプラタマ選手