2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 スーパーバイクレースinもてぎ日時:2025年8月23日(土)会場:モビリティリゾートもてぎ(栃木県)天気:晴れ路面:ドライ 2025年のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦は、「スーパーバイクレース in もてぎ」として8月23日(土)~24日(日)に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開催。最高峰となるJSB1000クラスの決勝は2レース設定で、レース2よりも5周短い15周のレース1を、土曜日午後に実施した。 レースは、一般的には気温が最も高くなる14時前後に設定。気温は約35℃、路面温度は60℃に迫る勢いで、非常に過酷なコンディションとなった。■JSB1000 Supported by ETS Racing Fuels(JSB1000クラス)/決勝レース1 レース2よりは短いとはいえ、ゴールタイムが30分弱という設定。酷暑の中でのレースとあって、タイヤと体力を温存するような展開も予想されたが、意外にも先頭争いはスタート直後から激しくなった。ポールポジションスタートの野左根 航汰選手(Astemo Pro Honda SI Racing)がホールショットを奪い、これに予選2番手の中須賀 克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、2列目予選4番手からスタートした津田 拓也選手(Team SUZUKI CN CHALLENGE)、予選3番手の浦本 修充選手(AutoRace Ube Racing Team)が続いて1~2コーナーをクリア。ここから、津田選手は中須賀選手と野左根選手を抜いて先頭に立ち、浦本選手は中須賀選手を抜いた。しかし野左根選手もやり返し、これでオープニングラップは野左根選手が制した。 2周目、予選6番手から1周目にひとつ順位を上げた名越 哲平選手(SDG Taem HARC-PRO.Honda)が、マシントラブルで無念のリタイア。これで岩田 悟選手(Team ATJ)が5番手に浮上した。浦本選手と中須賀選手は、次々に津田選手をパス。3周目には野左根選手、浦本選手、中須賀選手、津田選手の4台が先頭集団を形成し、約1.3秒離れて岩田選手がこれを追い、長島 哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)を先頭とする6番手以下の集団は約3.5秒遅れた。ポールポジションからオープニングラップを制した#4野左根 航汰選手浦本選手がトップ奪取し独走優勝 4周目、野左根選手と浦本選手が激しいトップ争いを演じ、浦本選手が先行。するとここから、レースはまるで異なる展開となっていった。浦本選手は、このレースでの自己ベストラップタイムを更新しながら、じわじわとリードを拡大。野左根選手はラップタイムの落ち幅がやや大きく、これで6周目には中須賀選手、8周目には津田選手が逆転した。この段階で、トップ3はそれぞれ3秒ほどの間隔が開いていたが、レース終盤にかけて浦本選手がさらにリードを拡大。最後は完全な単独走行となり、自身およびBMWのマシンにとってJSB1000クラス初となる勝利を手にした。浦本選手がトップに立ち、2位争いの#4野左根選手をパスする#2中須賀 克行選手2位の中須賀選手に対するリードを広げていく#31浦本 修充選手 一方、2番手に順位を上げた中須賀選手も、浦本選手には離されたものの、後続とのギャップを拡大。こちらも最後は単独走行で、2位を獲得した。野左根選手は、先行された津田選手についていくことができず、これでリードを拡大した津田選手が3位。遅れた野左根選手には、レース中盤に6番手争いの集団を抜け出した後、岩田選手との距離を詰めて逆転した水野 涼選手(DUCATI Team KAGAYAMA)が、このタフな状況でレース終盤に自己ベストタイムを更新しながら接近した。そして14周目に入ったところで水野選手が先行し、水野選手が4位、野左根選手が5位でチェッカー。、岩田選手が6位でゴールした。野左根選手をパスし、3位を獲得した#7津田 拓也選手■優勝/浦本 修充選手コメント「率直に、うれしい気持ちでいっぱい。いいレースができたと思います。ただし、明日もまたレースがあるので、手放しには喜べないという気持ちもあり、スゴくうれしいけど明日も頑張ろうという気持ちです。予選までの段階で、カタめのタイヤをチョイスしていいタイムを刻めていたので、自分がタレなければ勝負はできるんじゃないかと思っていました。レースは、序盤に野左根選手が前を走っていて、ペースが49秒台前半から中盤程度。抜いて自分で出せるかトライしてみたら、48秒台後半が出ました。中須賀選手が来ると思っていたので、追いつかれるまでは一生懸命走ろうと思っていました。スゴいライダーたちに挟まれて表彰台の真ん中に立てて、本当にうれしいです」■2位/中須賀 克行選手コメント「モビリティリゾートもてぎでは、今季開幕戦でもすでにレースをしているので、キツい戦いになるだろうなとは思っていて、実際にそうなりました。今回は水野選手が本調子ではなかったですが、2~3台程度のバトルになるだろうと予想し、それを想定して事前にいろいろアジャストしていました。本当はもうちょっと浦本選手を追い詰めたかったですが、今回は非常に強くて辛抱強い走りをしていたので、最後は離されてしまいました。完敗でした。浦本選手にとってのJSB1000初優勝に、心からおめでとうと言いたいです。明日のレース2は、今日のような展開にならないように全力で戦います」■3位/津田 拓也選手コメント「レース序盤は何とか喰らいついていって、トップが見えるところで後半を迎えたいと思っていたのですが、結果的にはトップ2のペースが速くて、ついていくことができませんでした。ただ、同じコースで開催された今季開幕戦では、昨年から受け継いだカーボンニュートラルのパーツに苦労させられた部分も多かったのですが、ここにきて機能させるためのコツのようなものを掴めてきて、非常に過酷な真夏のレースなのに開幕戦より予選のラップタイムも決勝のペースも良くなっています。トップには追いつけていないですが、前進することが大切なので、引き続き頑張っていきます」リザルト2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 スーパーバイクレースinもてぎ関連記事一覧2025 MFJ全日本ロードレース第4戦 スーパーバイクレース in もてぎ