8月4日(金)に、いよいよ2023 FIM世界耐久選手権 "コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会が三重県・鈴鹿サーキットで幕を開ける。 この鈴鹿8耐には、多くの全日本ロードレースライダーが参戦するが、今年、もっとも注目を集めているのが、全日本ST1000クラスに参戦している高橋巧選手と、同じくJSB1000クラスにエントリーしている清成龍一選手の2人で、鈴鹿8耐史上最多タイの5勝目がかかっている。 高橋巧選手は今年、HondaワークスのNo.33 Team HRC with Japan Postでエントリー。Team HRCは昨年の鈴鹿8耐優勝チームで、その原動力となったのが高橋巧選手。今大会の事前テストでもチームは好調で、連覇に注目が集まる。パートナーは、昨年のチームの牽引役となった長島哲太選手とスーパーバイク世界選手権のチャビ・ビエルゲ選手。 対する清成選手はNo.104 TOHO Racingから出走。パートナーの國峰啄磨選手は全日本ST1000クラスのライダーで、メキメキとパフォーマンスを上げている期待のライダー。さらにSDG Honda Racingから全日本ロードレースST1000クラスに出場する榎戸育弘選手が加わり、全日本ロードレースライダーによる布陣。 なお、鈴鹿8耐での単独最多の5勝は、宇川徹氏が2005年に樹立したもので、実に18年ぶりの記録に挑むことになる。その宇川氏は以前「記録はいつか破られるもので、それがHondaライダーであればうれしい。ただ、今は開催されていませんが、鈴鹿4耐、そして鈴鹿6耐、鈴鹿8耐で優勝しているのはボクだけです」と、レーシングライダーとしてのプライドを少しのぞかせてもいた。 今年は、EWC世界耐久選手権の覇権争いがヒートアップしている。ポイントリーダーは、第2戦スパ24時間で優勝したNo.7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCで118ポイント。そして1ポイント差で、開幕戦ル・マン24時間を制した藤井正和監督率いるNo.1 F.C.C. TSR Honda Franceが続いているのだ。 どちらも速さに定評のあるチームで、YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCはル・マン24時間では2位に入り、速さに安定性が加わった。対するF.C.C. TSR Honda Franceは鈴鹿を拠点にするチームで、昨年のEWC世界耐久選手権チャンピオンチーム。鈴鹿8耐でも優勝経験を持つ強豪チームだ。しかし、残念なニュースが飛び込んできた。F.C.C. TSR Honda Franceのジョシュ・フック選手がトレーニング中に怪我をして、鈴鹿8耐を欠場することになってしまった。これが発表された7月28日現在、チームは代替ライダーも模索しているという。(詳細はこちらhttps://www.tsrjp.com/archives/6913) ランキング3位にNo.37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、4位にNo.12 Yoshimura SERT Motul、6位に渡辺一樹選手が所属するNo.11 Team Kawasaki Webike Trickstarが続く。Team Kawasaki Webike Trickstarは新生チームで、チームを率いる鶴田竜二監督は1990年の全日本ロードレースTT-F3クラスのチャンピオンだ。 さて、No.17 Astemo Honda Dream SI Racingは全日本ロードレースJSB1000クラスの作本輝介選手と水野涼選手、同じくST1000クラスの渡辺一馬選手を起用し、全日本トリオで参戦。 No.40 Team ATJは全日本ロードレースJSB1000クラスの岩田悟選手と、全日本ロードレースではJAPAN POST HondaDream TPからST1000クラスに出場する高橋裕紀選手と、同じくST600クラスにエントリーする小山知良選手の混成チーム。どちらもライダーの実力、そしてチーム力から上位進出は間違いない。 1990年代中盤から2000年代前半に全日本ロードレースそして世界グランプリで活躍した玉田誠氏が監督を務めるNo.88 Honda Asia-Dream Racing with SHOWAも強力チームだ。 全日本ロードレースJSB1000クラスでHondaのエースとなっている名越哲平選手はNo.73 SDG Honda Racingから出走。チームメイトはスパニッシュスーパーバイクを戦う浦本修充選手とアジアロードレースASB1000に出場する埜口遥希選手。チームの母体は鈴鹿8耐で連覇経験のある強豪HARC-PRO.で、ライダーの実力と合わせて優勝候補にその名が挙げられる。 また、鈴鹿8耐のみのNST(ナショナル・ストック)クラスでは、岩戸亮介選手、岡谷雄太選手、佐野優人選手のNo.64 Kawasaki Plaza Racing Team。南本宗一郎選手、井手翔太選手、伊達悠太選手のNo.74 AKENO SPEED。星野知也選手、中冨伸一選手、綿貫舞空選手のNo.85 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW。レジェンド原田哲也氏が監督を務める伊藤勇樹選手、前田恵介選手、中山耀介選手のNo.86 NCXX RACING with RIDERS CLUBがクラス優勝候補だ。 大会は8月4日(金)に開幕。決勝レースは8月6日(日)午前11時30分にスタートし、午後7時30分にチェッカーとなる。鈴鹿サーキットではこの期間、さまざまなイベントを開催予定で、思い切り楽しめるレースウイークになる。» 鈴鹿8耐タイムテーブル(鈴鹿サーキット)» エントリーリスト(鈴鹿サーキット)» チケット情報(鈴鹿サーキット)» 鈴鹿8耐イベント情報一覧(鈴鹿サーキット)» 鈴鹿8耐ライブタイミング» 鈴鹿8耐リザルト