2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 スーパーバイクレースinもてぎ日時:2025年8月24日(日)会場:モビリティリゾートもてぎ(栃木県)天気:晴れ路面:ドライ 2025年のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦は、「スーパーバイクレース in もてぎ」として8月23日(土)~24日(日)に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開催。ST600クラスの決勝はその最終レースとして、日曜日の夕方に16周で競われた。 天候は晴れで、路面はドライコンディション。気温は少し下がったが、それでも33℃という暑さだった。■ST600 Supported by BRIDGESTONE(ST600クラス)/決勝レース スタート直後の2コーナーで、予選4位の菅原 陸選手(HokenSyokunin GarageL8.RT)がハイサイド転倒。このマシンに高橋 匠選手(KAWAKEN GBSracing)が乗り上げてクラッシュし、レースは16周という設定のまま仕切り直しとなった。2度目のスタートでは、ポールポジションスタートの長尾 健吾選手(TEAMKENKEN YTch)が再びホールショット。これに伊達 悠太選手(AKENO SPEED・MAVERICK)と藤田 哲弥選手(TN45RacingTeam)のフロントロー勢が順当に続いた。菅原は出走できず、4番手には予選5位の南本 宗一郎選手(AKENO SPEED・YAMAHA)。一度は藤田選手をパスしたが、ここは藤田選手が抜き返した。1回目のスタート直後、赤旗中断となりレースは仕切り直しとなった 2周目、上位勢は9番手の田中 啓介選手(NitroRyotaRacing 16)までが数珠つなぎの接戦。翌周、トップの長尾選手は伊達選手を引き連れたままリード拡大を狙ったが、130R付近で突如スローダウンし、再スタートできたものの大きく遅れた。これでトップに浮上した伊達選手を、約0.5秒差で藤田選手、さらに約0.5秒差で南本選手が追い、南本選手の背後には小田喜 阿門選手(SDG Team HARC-PRO. Honda)、小山 知良選手(JAPAN POST Honda RACING TP)、松岡 玲選手(ITO RACING BORG CUSTOM)、高橋選手、田中選手の5台が僅差で連なった。4周目、小田喜選手が南本選手をパス。翌周の5コーナー進入で南本選手が再逆転を狙ったが、ミスによりバランスを崩して、集団の最後尾まで遅れた。トップに立った#3伊達 悠太選手は独走で優勝を果たした この周、トップの伊達選手がリードを約1.3秒に拡大する一方、2番手の藤田選手には小田喜選手が近づいていった。6周目には、藤田選手と小田喜選手の距離がさらに詰まり、やや縦に長くなり始めた5台による4番手争いでは、松岡選手が小山選手を抜いて集団の先頭に立った。7周目には、小田喜選手が藤田選手をパスして2番手。2台のバトルは、激しさを増しつつ翌周も続き、この間に4番手の松岡選手も2台の背後につけた。さらに、一度は少し離れていたさらに小山選手、ミスで遅れた南本選手も、バトルでタイムが伸び悩むのを利用し得集団に接近。10周目には、5台による僅差の2番手集団となった。激しい2位争いを制したの#6松岡 玲選手。#44南本 宗一郎選手は接触やコースアウトなどを乗り越え3位を奪取した レース終盤、一度は遅れかけた藤田選手や小山選手も再び近づき、5台のバトルは14周目に突入。その5コーナー進入で、小田喜選手と南本選手が接触し、小田喜選手は転倒リタイアとなった。接触の影響でスローダウンした南本選手は、なんとか集団の最後尾で復帰。松岡選手、藤田選手、小山選手、南本選手のオーダーでラストラップを迎えた。最後まで順位争いは激しく、V字コーナーではバランスを崩した小山選手と藤田選手がコースオフするも、転倒は免れた。そして松岡選手が2位、南本選手が3位、小山選手が4位、藤田選手が5位、終盤に集団から2秒ほど遅れていた高橋選手が6位となった。一方、この激しい2番手争いをよそに、トップの伊達選手はしっかりペースをキープしながら余裕の一人旅。レースが折り返し地点となる8周目終了時点で約3.4秒のアドバンテージを築くと、終盤には後続とのギャップを5秒近くに拡大し、今季初優勝を挙げた。怪我から復帰し、ホンダ勢トップの4位を獲得した小山 知良選手■優勝/伊達 悠太選手コメント「今回、今年初めて中断なく完全に周回してチェッカーを受けることができました。ST600では2勝目なんですけど、独走で優勝できたのは初めてなので自信になりました。新しい勝ち方ができたので、後半戦に向けていいレースになりました」2位/松岡 玲選手コメント「初めて表彰台に上れたのは自信になりましたし、応援して下さるスポンサーや皆様に恩返しができてよかったと思います。ウィーク通してタイムが上がらなくて苦しい状態だったので、とにかく前に出るしかないという気持ちで、一生懸命16周を走り切りました」■3位/南本 宗一郎選手コメント「僕自身もてぎが苦手なので、1000ccから600ccにアジャストしている中で一番苦戦するだろうと思っていた通りのレースになりました。なかなか600ccの走りにアジャストできなくて1000ccのラインを通ったりブレーキングをしてしまったりしました。あと、新品タイヤのフィーリングがしっくりこなくて、序盤は我慢して後半に挽回する自信はあったのですが、ブレーキが安定しなかったり接触など波乱の展開になってしまいました」リザルト2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 スーパーバイクレースinもてぎ関連記事一覧2025 MFJ全日本ロードレース第4戦 スーパーバイクレース in もてぎ