日時:2025年9月3日(水)~5日(金)会場:オートポリス(大分県)路面:1日目/ドライ、2日目/ウェット、3日目/ウェット to ドライ 2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズは、9月13日(土)~14日(日)に第5戦「スーパーバイクレース in 九州」を実施予定。これに先駆け9月3日(水)~5日(金)に、今大会の舞台となる大分県のオートポリス・インターナショナルレーシングコースで、全日本格式の4クラスを対象とした「全日本ロードレース選手権 公開テスト in AUTOPOLIS」が実施された。 公開テストは3日間の日程だが、「4メーカー合同テスト」と「特別スポーツ走行」と「タイヤメーカーテスト」に走行枠が分かれており、このうち「4メーカー合同テスト」と「タイヤメーカーテスト」は、いずれか一方にしか参加できず、前者は3日(水)のみに設定された。 テスト初日となった3日(水)の天候は晴れで、路面はドライコンディション。コースは標高約800mの山中にあり、酷暑だった第4戦の状況を思えば「涼しい」と表現できるほどだった。特別スポーツ走行枠のみ設定された4日(木)は朝から雨で、路面はウェットコンディション。気温は22~23℃で風は強く、午後はとくに雨が強くなり、夕方は霧に包まれて視界不良となる時間帯もあった。5日(金)の天気は回復傾向ながら、午前中は断続的に雨が降り、濃霧も発生。この影響で、スケジュールの一部変更もあった。朝の路面はウェットコンディション。正午以降も一時的に降雨はあったが、午後のコースはスリックタイヤで走れる状態が維持された。■JSB1000クラス 全日本最高峰のJSB1000クラスは、初日の4メーカー合同テストで野左根 航汰選手(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分48秒768のトップタイムをマーク。中須賀 克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分49秒079、岩田 悟選手(Team ATJ)が1分49秒608、伊藤 和輝選手(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が1分49秒696、津田 拓也選手(Team SUZUKI CN CHALLENGE)が1分49秒736、名越 哲平選手(SDG Taem HARC-PRO.Honda)が1分49秒986で続き、ここまでが1分49秒台だった。 外国メーカー勢の水野 涼選手(DUCATI Team KAGAYAMA)らが加わった2日目はウェットコンディション。中でも2回目の走行時は雨が強くて視界も悪く、走行したのはわずか5台だった。これよりは条件が良かった1回目の走行枠でも、コースインしたのは15名。中須賀選手、野左根選手、水野選手、長島 哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)、津田選手がトップ5だった。 3日目は、初日の4メーカー合同テスト枠を走ったライダーたちは参加できず、ST1000クラスとの混走。60分間×3回の走行枠が設定され、1回目はウェット路面だったが、2回目以降はドライコンディションとなった。そしてこの日は、鈴木 光来選手(Team ATJ)が1分49秒955のトップタイムをマーク。こちらは、条件こそ異なるが初日の6番手に相当するタイムだった。また、水野選手が1分50秒676で3日目の2番手となった。 なお、第4戦で2レース制覇を達成した浦本 修充選手(AutoRace Ube Racing Team)は、自身およびチームがFIM世界耐久選手権のボルドール24時間耐久ロードレースに参戦するため、全日本の第5~6戦を欠場。このため、今回の公開テストにも参加していない。JSB1000クラストップの野左根 航汰選手■ST1000クラス 公開テスト初日のST1000クラスは、4メーカー合同枠でJSB1000クラスとの混走。3回の走行枠の総合では、九州出身の岩戸 亮介選手(Kawasaki Plaza Racing Team)が、1分51秒922のトップタイムをマークした。2番手タイムは村瀬 健琉選手(Team TITAN-TKR SUZUKI)の1分52秒283。さらに、國峰 啄磨選手(TOHO Racing)が1分52秒426で3番手、前戦でダブルウィンを達成した羽田 太河選手(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分52秒545で4番手、西村 硝選手(JAPAN POST Honda RACING-TP)が1分52秒692で5番手となった。 公開テスト2日目はST1000クラスのみで走る特別スポーツ走行日ながら、路面はウェット。2回の走行枠が設定されたが、条件的には1回目のほうがまだマシで、この日のベストタイムをマークするライダーが多かった。このウェットコンディションでは豊島 怜選手(DOGFIGHTRACING JDS)、作本 輝介選手(TOHO Racing)、佐野 優人選手(KRP SANYOUKOUGYO RS-ITOH)、國峰選手、亀井 雄大選手(RTJapan M Auto and Kamechans)がトップ5だった。 3日目は、4メーカー合同テストに参加していないライダーたちが、JSB1000クラスと混走でテスト。60分間×3回のうち、1本目の走行はウェット気味の路面だったが、2本目からはドライコンディションとなった。そしてこの日は、荒川 晃大選手(Astemo Pro Honda SI Racing)が1分52秒339、亀井選手が1分52秒527、和田 留佳選手(Team TATARA aprilia)が1分52秒865をマークしてトップ3となった。 公開テスト3日間のトップは岩戸選手、同2番手は村瀬選手、同3番手は荒川選手となった。ST1000クラストップの岩戸 亮介選手■ST600クラス このクラスは、公開テスト期間の初日と2日目に走行枠が設けられた。2日目はウェットコンディションだったため、基本的にはすべての選手が初日にベストラップタイムを記録。この中、1回目の走行で2番手以下を約0.6秒離してトップに立ったのは、1分55秒300をマークした小山 知良選手(JAPAN POST Honda RACING TP)だった。2~5番手は混戦で、長尾 健吾選手(TEAMKENKEN YTch)が1分55秒933、南本 宗一郎選手(AKENO SPEED・YAMAHA)が1分55秒942、前戦勝者の伊達 悠太選手(AKENO SPEED・MAVERICK)が1分56秒259、第2戦で勝利した藤田 哲弥選手(TN45RacingTeam)が1分56秒391だった。 2回目の走行では、上位勢が走行時間終盤にベストタイムを更新。長尾選手が1分54秒424をマークし、これが公開テストにおけるST600クラスの最速となった。2番手は、1分54秒532を記録して、長尾選手に0,008秒差まで迫った伊達選手。小山選手が1分55秒159で3番手、岡部 怜選手(NitroRyotaRacing 14)が1分55秒825で4番手、南本選手が1分55秒837で5番手、高橋 匠選手(KAWAKEN GBSracing)が1分55秒904で6番手となった。 なお、ウェットコンディションとなった2日目は、正午頃と夕方に走行枠が設けられたが、2回目は雨が強くて霧により視界も悪く、走行はわずか6台。22台がコースインした1回目では伊達選手、南本選手、小山選手、長尾選手、徳田 翔選手(MOTO BUM HONDA)がトップ5となっている。ST600クラストップの長尾 健吾選手■J-GP3クラス J-GP3クラスは、公開テスト期間の2日目と3日目に走行枠が設けられた。走行初日となった4日(木)は、強風のウェットコンディション。午前と午後に45分間ずつ走行時間があったものの、午後は雨と風が強く、すべての選手が1本目の走行でこの日のベストタイムをマークした。この日のトップ6は尾野 弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)、中谷 健心選手(MotoUP Jr Team)、大田 隼人選手(MARUMAE Dream Kitakyushu CPARIS)、タナチャット・プラトゥムトーン選手(Astemo SIRacing with ThaiHonda)、若松 怜選手(JAPAN POST docomo business TP)、村田 憲彦選手(TEAM DESHI with RG NIWA)だった。 翌日は、60分間の走行枠が2回の予定だったが、9時スタート予定の1本目は濃霧の影響でコースインが大幅に遅れ、20分間のみの走行に。これを補うため、午後の2本目は90分間に延長された。ようやくスリックタイヤを履いた走行では、尾野選手が1分57秒188をマーク。2番手以下を2秒以上離す圧倒的な速さを披露した。2番手は1分59秒312の高杉 奈緒子選手(TEAM NAOKO KTM)、3番手は1分59秒696をマークした岡崎 静夏選手(JAPAN POST Honda RACING TP)。4番手の若松選手までが1分59秒台だった。J-GP3クラストップの尾野 弘樹選手リザルト2025MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦 スーパーバイクレースin九州 公開テスト公式サイトオートポリス関連情報全日本ロードレース第5戦 スーパーバイクレース in 九州