2023年シーズン、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINからJSB1000クラスに参戦した亀井雄大選手が、2024年シーズンは「チームエトワール」という日本の新規チームからEWC世界耐久選手権SSTクラスにフル参戦することが発表された。ライダーは亀井選手と大久保光選手が発表されているが、他はまだ交渉中だと言う。 マシンはBMW M1000RRで、ドイツのアルファレーシングから全戦にエンジニアを派遣してもらう契約を締結している。また、同チームは10年計画を立てており、まずはSSTクラスで完走を果たし、将来的にはEWCクラスで優勝を狙うチームになるのが目標とのことだ。 「チームエトワール」のネーミングの由来は、チーム代表の市川貴志氏が19歳から20歳のころに料理人を志し、フランスのミシュラン星付きレストランで修業した経験を持っており、そのころから星(エトワール)の名をつけてフランスに戻って来たいという想いがあって付けられているとのこと。市川代表は、自身も地方選手権を走るレーシングライダーでもある。フランスのル・マン近くと東京都江戸川区にチームの拠点を置き、まずは日本人のみの布陣で参戦し、将来的には外国人も加えた体制に移行していく予定だ。さらに若手の人材育成も目的の一つとしており、ベテランメカニックを軸に若手を育てて行く環境も整えている。 チームエトワールが参戦するEWCの開幕戦は、4月20日(土)~21日(日)のル・マン24時間となる。亀井雄大選手「まずはお声がけいただいた市川代表に感謝いたします。10年計画という、しっかりとしたビジョンを持っているチームにスタートアップから携われることを大変うれしく思うと同時に、世界耐久という新しい挑戦にワクワクしています。初めてのマシン、初めてのタイヤとなりますが、これまでの経験を活かしチームに貢献できればと思っています。改めて市川代表を始めチーム、各スポンサーの皆様のご協力のおかげで参戦がかないました。本当にありがとうございます。全力で頑張ります!」市川貴志チーム代表「Team Étoile/チームエトワール代表の市川です。この度、2024年シーズンからFIM 世界耐久選手権(EWC)にフル参戦することを発表できたことを大変うれしく思っています。ご協力いただいている皆様に感謝申し上げます。エトワールとはフランス語で“星”という意味です。若いころに料理人を目指していたときにフランス・リヨンのミシュラン星付きレストランで修業した経験から、いつか“星”をつけた名をつけたいという思いからきています。チームロゴは日本とフランスの国旗を重ね、両国をつなぐ活動をすることをイメージしています。世界で活躍できる若い人材を送り出し、日本からEWCに参戦する仲間を増やしたい。我々の活動を通じてモータースポーツに興味を持ってもらうきっかけを作り、24時間耐久ロードレースの魅力を発信していきます。皆様の応援、ご協力をお願い申し上げます」