2025MFJカップ JP250選手権 第1戦日時:2025年5月24日(土)会場:スポーツランドSUGO(宮城県)天気:小雨路面:ウェット 2025年のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦は、「スーパーバイクレース in SUGO」として5月24日(土)~25日(日)に宮城県・スポーツランドSUGOで開催。その併催レースとなる「MFJカップ JP250選手権 第1戦」は、土曜日の午後の最後に12周の決勝レースを実施。直前のレースから小雨が降り始め、この影響により波乱の展開となった。 なおJP250クラスは、国際ライセンスライダー(INT)と国内ライセンスライダー(NAT)の混走となる。■JP250 DUNLOP OFFICIAL SUPPLIER(JP250クラス)/決勝 スタート進行の少し前から小雨が降り始め、ウェットレースが宣言されたが、スターティンググリッドに並ぶ段階では雨脚がかなり弱く、タイヤ選択を悩ませることになった。ポールポジションの横江 竜司選手(TEAM TEC2 & MOTOTEC R4 & YSS)や、チームメイトで予選3位の松下 隆起選手(TEAM TEC2 & SANWA RACING & YSS)らは、ドライ用タイヤをチョイスしてグリッドへ。一方、予選4位の齊藤 太陽選手(KIJIMA KISS RACING TEAM)らは最初からレイン用タイヤを選択した。また、予選2位の竹本 倫太郎選手(BLU CRU AKENO SPEED)らは、ドライ用タイヤでコースインしたが、グリッドでレイン用タイヤに変更した。 ライダーたちがグリッド上にいる間に、コース裏では雨が少しだけ強くなっており、サイティングラップではバックストレートの前後の路面が完全に濡れた状態。ドライ用タイヤを履いたままだった横江選手は、ピットインしてのタイヤ交換を選択した。一方でレースは、齊藤選手がトップに立ち、これをNATの鈴木 未来翔選手(M-Support MikiButuryu TOHO)が抜いた。馬の背コーナーでは、予選10番手の高平 理智選手(DOGFIGHTRACING)が2番手に。さらに予選9番手の針尾 大治郎選手(BLU CRU Nitro Ryota Racing)と竹本選手が続いたが、針尾選手は最終コーナーで転倒した。予選1位の#62横江選手はピットスタートを選択。スタートでは#33齊藤選手がトップに立った 2周目、トップグループは鈴木選手、竹本選手、高平選手、齊藤選手、予選5位でNATの本間 国光選手(BLU CRU Team Norick+MGR.)に早くも絞られた状態。この集団を予選8位で昨年のNATチャンピオンに輝いた森山 浬(BLU CRU Webike Team Norick)が追い、7番手以下は大きく離れた。3~4周目にかけ、トップ3が後続を引き離し、これで4番手の齊藤選手が単独走行に。ここからさらに遅れた本間選手は、森山選手とポジション争いを繰り広げ、ここに予選15位から追い上げてきた同じくNATの中村 英生選手(team TJC)が追いつき6周目に先行すると、その後に引き離した。 レースが後半に入った7周目、4番手以下を完全に引き離しつつ依然として3台がワンパックとなっていたトップ集団では、鈴木選手をパスして竹本選手がトップ浮上。8周目には、高平選手も鈴木選手を抜いたが、9周目に入ったところで鈴木選手が抜き返した。そして迎えた馬の背コーナーの進入で、トップの竹本選手に鈴木選手が追突。これにより両者転倒リタイアとなった。トップ争いをしていた#8竹本選手と#39鈴木選手が接触転倒し、ともにリタイヤした 思いがけないライバルたちの脱落で、高平選手は単独走行に。そのまま最後まで独走し、2年間のアジアタレントカップ参戦から活動の場を移した高平選手が、その初戦で勝利を収めた。2位には8周目に齊藤選手を抜いていた中村選手が入り、こちらがNATの勝者になった。レース序盤からバトルを続けていたNATの本間選手と森山選手が、最後は齊藤選手に迫り、三つ巴のバトルに発展。ラストラップで本間選手を抜いた森山選手が、最終コーナー立ち上がりで齊藤選手のスリップストリームに入ったが、齊藤選手が僅差で抑えて総合3位でINTの2位、森山選手が総合4位でNATの2位、本間選手が総合5位でNATの3位となった。この3台から20秒以上遅れ、菊池 健一郎(TEAM2436GO WORKMAN + fujimotodenki)が総合6位でINTの3位となった。国際ライセンスライダー(INT)優勝の#18高平選手国内ライセンスライダー(NAT)優勝の中村選手リザルト2025MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 スーパーバイクレースinSUGO