全日本ロードレース選手権およびアジア選手権を戦うチームをサポートするSDG株式会社(旧社名:昭和電機株式会社)が、2026年シーズンの体制およびサポートチームを発表した。4輪のスーパーフォーミュラをはじめ、関東ロードミニから全日本JSB1000クラスに至るまで、カテゴリーの垣根を越えた大規模なファミリーが誕生した。これまで主にHARC-PRO. Hondaのメインスポンサーとして知られてきたSDGが、2026年シーズンに向けてサポート枠を拡大した。2月15日、同社マリーン事業部の本拠地である「YOKOTONE BASE」(茨城県稲敷市)にて「SDGモータースポーツフェス」を開催し、2026年シーズンのサポートチームを発表した。発表会に顔をそろえたのは、SDG HARC-PRO. Honda、DUCATI Team KAGAYAMA、SANMEI TEAM TARO、SHINSYU Re:N、N-PLANレーシング、56RACING、Team BUNNY、そして四輪のスーパーGTおよびスーパーフォーミュラに参戦するTEAM IMPULの、計8チーム。好天のもと集まった多くのファンの前で、二輪/四輪を横断するビッグファミリーがお披露目された。「SDGファミリーの特徴は、僕が応援したい、応援したくなるチームをサポートしていること。そうした活動を続けてきた結果、自然とこのファミリーができあがりました。今年はIMPULさんのスーパーフォーミュラも加わり、開幕戦のもてぎ2&4では、どちらのレースも楽しめます。SDGファミリーには、もちろんどのカテゴリーでもチャンピオンを獲ってほしいですが、それが主な目的ではありません。それぞれのチームが全力を出せる体制を整えてあげたいだけです。アジア選手権では日本のレーシングチームの力を示してほしいし、全日本ロードレースでは、JSBクラスでハルク・プロさんとチームカガヤマさんのホンダとドゥカティによる1-2フィニッシュが見たいですね。それも2チーム同着になったら最高です」と語るのは、SDG株式会社 代表取締役CEOの柏木健作氏。SDG株式会社CEO・柏木健作氏 世界中を飛び回るビジネスマンでありながら、自らもバイク乗りでJP250クラスに参戦経験もある。国内二輪レースでは、SDG HARC-PRO. HondaがJSB1000/ST1000/ST600クラスに、DUCATI Team KAGAYAMAとSANMEI TEAM TAROがJSB1000クラスに、SHINSYU Re:Nが鈴鹿8耐に、56RACINGがJ-GP3クラスに参戦予定。さらにN-PLANレーシングはJP-SPORT(旧JP250)クラスおよび鈴鹿サンデーロードレースに、56RACINGは全日本ロードレースと関東ロードミニ選手権に、Team BUNNYはミニバイクレースを中心に参戦するなど、ジュニア層の育成からトップカテゴリーまで、幅広いクラスをカバーする体制が特徴だ。また、本格的なレースデビュー前のジュニア層を対象としたスクールおよびアカデミー活動も、元WGP125チャンピオンの坂田和人氏を代表として進めている。さらに、アジアロードレース選手権への参戦も継続し、同シリーズでもハルク・プロ・ホンダをサポート。柏木氏の構想には、新たな海外展開も含まれているという。二輪・四輪を含むレーシングチームを、一つのスポンサーがこれほど大規模に、かつ複数カテゴリーにわたってサポートする例は、日本のレースシーンにおいても極めて稀だ。SDGサポートチームが、今後の日本のモータースポーツをさらに盛り上げてくれることに期待したい。SDG HARC-PRO. Honda(左)本田光太郎氏、(中)阿部恵斗選手、(右)井吉亜衣稀選手國井選手ら全日本参戦組は海外でトレーニング中のため欠席となったライダークラスマシン國井 勇輝JSB1000Honda CBR1000RR-R FIREBLADE名越 哲平ST1000Honda CBR1000RR-R FIREBLADE小田喜 阿門ST600Honda CBR600RR青田 魁ST600Honda CBR600RR「2026年も全日本ロードレースとアジアロードレース選手権、鈴鹿8時間耐久レースに出場します。JSB1000クラスに國井勇輝、ST1000クラスに名越哲平、ST600クラスに小田喜阿門と青田魁を起用し、アジアロードレース選手権にはASB1000クラスに阿部恵斗、AP250クラスにフィリピン人ライダーのジェイコブ・サブラヤを起用します。さらに阿部&サブラヤとは別チームを編成し、ここに井吉亜衣稀を起用して参戦します。目標は全クラスチャンピオン!決して不可能ではない陣容だと思うので、ライダーにいいマシンと環境を用意して、全力を出し切ってもらいたい」(ハルク・プロ代表 本田光太郎氏)SDG DUCATI Team KAGAYAMA(左)水野涼選手、(右)加賀山就臣監督ライダークラスマシン水野 涼JSB1000DUCATI panigale V4R「DUCATIでの全日本ロードレース参戦は3年目になります。25年は開幕戦で優勝したものの、その後のテストでの転倒によるケガでシーズン終盤まで力を出し切れず、最終戦の2レースでようやく連勝しましたが、3勝したとはいえ、力を出し切れないシーズンになってしまいました。僕の目標は、全日本チャンピオンはもちろん、再び世界の舞台でレースをしたいということ。毎年のことですが、今年が最後のチャンスだと思って開幕戦から頑張ります。」(ライダー 水野涼)SANMEI TEAM TARO with SDG関口太郎選手ライダークラスマシン関口 太郎JSB1000BMW M1000RR「SDGさんにサポートいただいて、今年も純プライベートチームとして一つでも上の順位を目指して頑張ります。いい成績を目指すのはもちろんですが、応援してくれるファンの皆さんと一緒にレース活動をしていきたい。今シーズンは再び認められた希望ゼッケンで、愛着ある『ゼッケン44』で戦います。ゼッケン44のBMW M1000RRをよろしくお願いします」(チーム代表・ライダー 関口太郎)SDGジュニア56RACING(左)木村隆之介選手、(中)中野真矢監督、(右)富樫虎太郎選手ライダークラスマシン富樫 虎太郎J-GP3NSF250R「今シーズンも56レーシングの目標である若手育成を進めていきます。ミニバイクでは、桶川スポーツランドでのNSF100HRCトロフィーチャンピオン、木村隆之介を継続起用して、今年はSPエキスパートクラスにステップアップします。木村くんは今年10歳、将来が本当に楽しみなライダーです。さらに全日本ロードレースJ-GP3クラスに、引き続き富樫虎太郎を起用しますが、富樫はIDEMITSU Moto4アジアカップ(旧名称:IDEMITSUアジアタレントカップ)にも参戦、世界への扉を開きかけています。若いライダーのさらなる成長を応援していただきたいです」(チーム監督 中野真矢)SDG N-PLANレーシング(左)中釜理智監督、(中)赤間清選手、(右)市原一優選手「今シーズンは、引き続き全日本ロードレースJP-SPORTクラスに参戦し、鈴鹿サンデーロードレースにも出場予定です。ライダーは国内クラスに市原一優、国際クラスに赤間清を起用し、赤間には新たにレースマシンとして使用するKTM RC390の開発もかねて乗ってもらいます。鈴鹿サンデーには埜口直希を起用し、成績はもちろん、市原には目標とするST600クラス参戦につながるように、さらに赤間を通じてレースを始めたいベテラン層の受け皿にもなりたいと考えています」(チーム監督 中釜理智)