2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズPRE TEST"Round ZERO"日時:2025年4月9日(水)~10日(木)会場:モビリティリゾートもてぎ(栃木県)路面:ドライ(2日目午後はウェット)2025年4月19日(土)~20日(日)に第1戦「もてぎ2&4レース」で開幕を迎える、今シーズンの全日本ロードレース選手権。これに先駆け、4月9日(水)~10日(木)、同じくモビリティリゾートもてぎを舞台に、「PRE-TEST “Round ZERO”」が実施された。第1戦は4輪のスーパーフォーミュラと併催され、2輪はJSB1000クラスのみ開催されるが、この“Round ZERO”はJSB1000、ST1000、ST600、J-GP3と全クラスが走行。2日間とも参加無料のピットウォークが行われ、1000人以上の来場者で賑わった。■JSB1000 Supported by ETS Racing Fuels(JSB1000クラス)初日午前、走行1回目で中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分48秒894のトップタイムをマーク。午後の走行2回目には、タイヤ開発を目的としたプロジェクト2年目の長島哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が1分48秒803で中須賀選手を上回った。最後のラップでは水野 涼選手(DUCATI Team KAGAYAMA)が1分48秒753を叩き出し、これが初日のトップタイムに。4番手は高橋 巧選手(Honda HRC Test Team)、5番手はこの日がマシンシェイクダウンだった浦本修充選手(AutoRace Ube Racing TeamBMW)で、水野選手から浦本選手までの5台が0.363秒差という僅差になった。JSB1000クラストップの水野 涼選手2日目午前の走行1回目は、早々に中須賀選手が1分48秒台をマークしたものの、その背後に長島選手がつけ、1分48秒633でトップに。しかし翌周、長島選手を引き連れたまま中須賀選手が1分48秒326を叩き出す。さらに水野選手が1分48秒112で全体ベストタイムを更新すると、最終ラップには1分48秒105までタイムを縮めた。高橋選手は最後に単独で1分48秒513を記録し、中須賀選手に次ぐ3番手。4番手は長島選手、5番手には1分48秒913で野左根航汰選手(Astemo Pro Honda SI Racing)がつけた。JSB1000クラス2位の野左根航汰選手2日目午後、走行2回目序盤のタイムアップはこれまでの走行枠と比べてやや緩やか。それでもセッション後半に中須賀選手が1分48秒264でトップの水野選手に迫ると、水野選手が1分47秒台を3連発。最終的には1分47秒221で、2日間総合トップとなった。最終ラップで1分47秒807をマークした野左根選手が2番手につけ、中須賀選手、高橋選手、長島選手が続いた。JSB1000クラス3位の中須賀克行選手JSB1000クラス5位の長島哲太選手■ST1000 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER(ST1000クラス)初日午前の走行1回目、いきなり好タイムをマークしたのは伊藤元治選手(MOTOBUM HONDA)。1分52秒137でトップとなった。午後の走行2回目には、このタイムをライバルたちが更新。2年連続ST600クラス王者で、今季からST1000クラスで戦う阿部恵斗選手(SDG Team HARC-PRO.Honda)が1分52秒022をマークし、昨年度ランキング2位の岩戸亮介選手(Kawasaki Plaza Racing Team)を0.048秒差で上回った。初日総合3番手は伊藤選手、4番手は國峰啄磨選手(TOHO Racing)、5番手は荒川晃大選手(Astemo Pro Honda SIRacing)。2日目は、午前の走行1回目に阿部選手と岩戸選手が1分51秒台に突入。前田恵助選手(Team GYTR)が1分52秒054で3番手となり、僅差で國峰選手、荒川選手、伊藤選手、西村 硝選手(JAPAN POST Honda RACING-TP)、井手翔太選手(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)らが続いた。さらに2本目の走行では、トップ8までが1分51秒台に。最終的には阿部選手が1分51秒341で最速タイムを記録した。■ST600 Supported by BRIDGESTONE(ST600クラス)JSB1000クラスやST1000クラスと同じく、チャンピオン不在となる2025年のST600クラス。昨年度のランキングトップ10に入ったライダーのうち、継続してこのクラスに年間エントリーしているのは6名となる。そのうちのひとりである菅原陸選手(GarageL8 Racing Team)が初日午前の走行1回目トップで、伊達悠太選手(AKENO SPEED・MAVERICK)が2番手に。午後の走行2回目もトップ2は変わらず、初日総合では1分53秒615で菅原選手がトップ、伊達選手が2番手、藤田哲弥選手(TN45RacingTeam)が3番手となった。2日目の走行1回目、上位勢は1分54秒台に。その中で、伊達選手が1分54秒171で再びトップとなり、2番手には長尾健吾選手(TEAMKENKEN Ytch)、3番手には松岡 玲選手(ITO RACING BORG CUSTOM)がつけた。これにST600クラスルーキーの小田喜阿門選手(SDG Team HARC-PRO.)が4番手で続き、午後のさらなるタイムアップが期待されたが、2本目の走行直前から降雨となり、多くのライダーが走行をキャンセル。2日間での総合トップタイムは菅原選手となった。■J-GP3クラス初日午前の走行から、シーズン本番を思わせるし烈なトップタイムの塗り替えを見せたのは、ディフェンディングチャンピオンの尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)と、昨年度ランキング2位の若松怜選手(JAPAN POST docomo business TP)。初日午前の走行1回目は尾野選手がトップに立ち、若松選手は0.281秒差に。しかし午後の走行2回目は若松選手が2分00秒450にタイムを更新。尾野選手もタイムを削ったが、0.224秒届かなかった。2日目、トップ集団は1分59秒台に。午前の走行1回目は若松選手が1分59秒669で先行したが、午後の走行2回目後半に尾野選手が1分59秒523をマークし2日間の最速タイムを記録。尾野選手と若松選手は非公式ながらコースレコードを上回った。この回のみ走行した高杉奈緒子選手(TEAM NAOKO KTM)が、2分00秒714で2日間総合3番手。4番手となった武中選手までが2分00秒台で、5番手の岡崎静夏選手(JAPAN POST Honda RACING TP)と6番手の中谷健心選手(MotoUPRacing)が2分01秒台だった。PRE-TEST “Round ZERO”リザルト» 4月9日(水)リザルト» 4月10日(木)リザルトもてぎ2&4レース公式サイト» 公式サイト(モビリティリゾートもてぎ)» チケット情報(モビリティリゾートもてぎ)» イベント情報(モビリティリゾートもてぎ)